どんな「言葉」で

サマァーーーーーースプラァーーーーーーッシュ!!!!

 

↑私のウォークマン、このくらいのボリュームでしか櫻井くんの声聞こえないんだけど、どのご家庭もそうだと信じてるよ!

 

と、いうことで。

 

おっっっっっっっっっっっっっ久しぶりでございます!!

 

いやぁ、夏が終わる。終わっちゃうね。咲き誇って散り行くひまわりと共に過ぎ行くね、夏。私的にはまだ先週年明けくらいの気持ちでいるけど、ほんと早い。年々早い。

年月が過ぎるのを早く感じるのは、年とった証拠なんだってってタモさんが言ってたって二宮くんが言ってるのを聞いてから10年の月日が流れてるのも信じ難いけど、今年の夏が終わるってのもなかなか、うん。

 

毎年、夏は楽しいことで溢れていて、毎年終わるな終わるなって別れを惜しむんだけど、季節が巡ってまた夏がやってくるから毎年夏が楽しいんだぞって言い聞かせてる。(とか言いつつ、春も秋も冬も楽しい。年中無休で楽しい。)夏休みって、ほんとに最高だよね。夏休みって聞いただけで磯の香りがするもんね。今年海行ってないけど。

 

そんなことはさておき、今年の夏もまた、特別な夏だった。

今年の夏の終わりは、ちゃんと自分の言葉でどこかに残しておきたい。今年の夏はちゃんと自分で終わらせる。そんな想いの塊をここにドーンと落としておきます。今回もそこそこ長くなる。先に言う。もう一度言う。長くなる。無駄に。

 

遠征とやらを、3年ぶりにした。3年ぶり2回目。1回目はアラフェスで、今回は、そう。我らが大野さんのFREESTYLEⅡ。お友達がチケットを取ってくれて、ありがたくも行くことができました。本当にありがとう。

 

突然だけど、言葉にしなきゃ伝わらないことってたくさんあるよね。言葉にしなくても伝わるってことも、もちろんある。素敵なことだよね。けどやっぱり、自分の思ってること、感じたことをできるだけそのまんまに伝える方法は、言葉にすることだって思うんです。

同時に、言葉にすることはとっても難しい作業でもあって。誤解なんてものは言葉が無ければ存在しないものなのかもしれないし、言葉の刃は見えなくて、見えないからこそ、時に無意識に、鋭く人を傷つける。

言葉の持つ「重み」だったり「難しさ」ってのは常々感じていて、だからこそ言葉を慎重に選ぶように心がけているし、まだ全然うまくいかないけど、紡いだ言葉がそのまままっすぐ、捻れることなく相手に届くような人になりたいなと思っているんだけれども。

私が今学んでることが言葉遊びに通ずるものだからかな。とても魅力的で、その魅力の中に刃を孕んでる「言葉」ってもんが、どうも私は大好きなんだ。

 

大好きな「言葉」なんだけど。世の中なんて言葉にしなきゃ通じないことばかりだって思ってたんだけどな。

 

言葉じゃなくても伝わるものたちで溢れていました。あの空間は。いや、というか言葉で伝えられないものしかなかった。

私、お世辞にも美的センスがあるとは言えないし、芸術の才能もまるでないけれど。そんな私にも、言葉が無くてもちゃんと、何とは言えないけど、ちゃんと。肌で感じる「何か」がそこにはありました。

 

ちょっとネタバレっぽくなってしまうから、あまり詳細には触れないけど、大野さんは作品を通して、どう感じてほしいとか、どういう見方をしてほしいみたいなのは無いって言ってたんだよね。

それは何も大野さんは作品を通して伝えたいことなんて無いんだって言いたかったんじゃなくてさ。あの空間にいた、作品を見た人の人数分。もし複数回見ることができた人がいるとしたら、その人が見た回数分。 

大野さんの伝えたいことは形を自在に変えて、見る人に届いたんじゃないかなって、私は思いました。

見る人が違えば、感じることも違うのが当然なように、同じ人でも、見る日が違えば感じることは全然違うはずで。約1ヶ月間、全く同じ捉え方なんて1回もされなかったと思う。それって、本当にすごいことだと思いませんか?正解も無ければ不正解も無い。答えの無い読解が、こんなに魅力的だなんて私は知りませんでした。

 

私の心が持ってる型に、大野さんの作品がはまる感じ。あんまり、というか決して言葉に置き換えたくないけど、強いて言葉で表現するならそんな感じ。

だから、私が見て来たものを躍起になって言葉にしたところで、それは意味の無いことなんだよな。「その人」が、「その時」に見て感じた「何か」が、大野さんからのお届けものなんだからな。

 

今回の個展で何を見た?って聞かれても、「大野智」を見た、ってこと以外、私は何も答えないと思う。答えたくないし、答えられない。もっと言うと、言葉を連ねて語り合うべき対象ではないんじゃないかとさえ思う。(言い過ぎだって自分でも分かってる。笑)

 

だけど。だから。もっともっとたくさん見たいし、たくさんの人に自分の目で見てほしいなって思ったんだよなあ。自分の心に大野さんを受け止めて、直に感じてほしいなって、ほんとにそう思った。

 

私たちの生きる空間は、良くも悪くも、どんな形であれ言葉が重んじられる世界で。私は今日も人知れずせっせとこんなところに言葉を溜め込んでいるんだけれども。大野さんはそんな日常を、良い意味で、もちろん良い意味で、笑って一蹴してくれました。

 

気温も湿度も高くて、これぞ夏!!といった感じの外の世界からはすっぱり遮断された、ひんやりと薄暗いあの空間に、私はもうひとつの「夏」を感じてきました。

 

ここにしたためたことだって、ちゃんと伝えきれてないし伝わらないしで、私は言葉が嫌いになりそうだよ大野さん。笑